・地震で倒壊の恐れ、中学校舎の使用中止決定…神奈川・厚木(読売)
神奈川県厚木市は14日、市立南毛利(なんもうり)中学校(同市恩名)の校舎の一部で使われていたコンクリートに著しい圧縮強度不足が見つかり、地震による倒壊の恐れがあるために使用を中止し、建て替えを決めたと発表した。
問題が見つかったのは、3棟ある校舎のうち、1972年に建てられた4階建ての「北棟」。2階の壁のコンクリートの圧縮強度は建築基準法の基準(1平方ミリ当たり13・5ニュートン)を下回る10・7ニュートンで、地震に対する「構造耐震指標(Is値)」は、震度5強程度の地震で倒壊の恐れもある0・22だった。
厚木市は建築基準法の改正で耐震基準が強化された1981年以前に建てられた校舎の耐震診断を終えており、南毛利中は当初、国の耐震基準をわずかに下回る程度と診断された。
補強工事のため各階の壁のコンクリートの一部をくりぬくコア抜き検査を実施したところ、北棟の2階部分で、コンクリートの材料が十分に混ざっていないなど施工ミスが判明した。
校舎は、厚木市内の建設会社が施工したが、すでに倒産しており、事情が聞けないという。
北棟には1、2年生など計14学級が入っており、市は来週以降、ほかの棟にある図書館や音楽室などを使って授業を継続する。新校舎は、2011年3月までに建設する方針。
今まで皆さん無事でよかったよ。。。