東国原英夫「芸人学生知事になる」(実業之日本社)
「知事になってからも、僕の勉強はつづいている。人間、死ぬまで勉強なんです」
宮崎県知事として着々と実績をあげ、驚異的な支持率を誇るだけでなく、地方から日本を元気にしようと奮闘する男・東国原英夫。単なるタレント政治家と違うのは、不祥事をきっかけに人生をやり直す決断をして、大学で生活者の視点から地方自治を徹底的に学んだことだった。ふるさとへの思いを胸に大学に戻って勉強の日々を送り、自己変革を成し遂げた男の感動のベストセラー『芸人学生』(小社刊)をさらにパワーアップして、宮崎県知事選出馬の経緯や知事就任後の日々についても綴った決定版。
[目次]
プロローグ 人生はいつでも再構築できる
第1章 お笑い芸人失格
第2章 中年男の決断
第3章 芸人学生の大学生活
第4章 2度目の受験と卒論
第5章 人生、生涯勉強
エピローグ 自己変革がもたらす奇跡
人生いつからでもやり直しがきくということと、この人は本質的にまじめで宮崎県知事選に立候補したのも本気だということがわかりました。
買えとまでは言いませんが、図書館で借りてもいいからご一読をおすすめいたします。
以下、内容のピックアップ
・たけし師匠、いわく「芸人で売れるということは、暗闇でロープをつかむようなもの」
・自分たち芸人の価値観が世間一般と大きくずれていることに段々と気づかなくなる
・自分の価値観破壊が必要
・そのために、学生時代に戻って勉強しなおすことが必要と考えた
・40代でこそ抽象概念が理解できる
・社会人学生として、女性のたくましさを実感
・教授たちの論理的な話し方に刺激を受けた
・ノートは書くことに意味がある
・メディアは書く方が常に強気。書かれる方は書かれ損。
(メディアに倫理観を求めても無駄)
・元々まじめという自分のキャラを破るために芸人になった
・芸人としての才能は師匠(たけし)に遠く及ばない
・知事として学生時代の蓄積が生きている
・宮崎県でも古い価値観からの変革を求めていた