・中澤まゆみ・小西輝子 『おひとりさまの「法律」』 (法研)
知ってると知らないとでは大違い。
「法律」をおひとりさまの味方につけましょう。
ずっとシングルの人も、夫と離別・死別してしまった人も、自由で快適な老後を送るためには、知識とテクニックが必要な時代です。遺産相続、財産分与、医者選びやお葬式など、複雑かつ慣れない事に直面したときに、法律や社会のルールを少しだけしっておけば、こんなに心強いことはありません。
おひとりさまだけでなく、「明るい老後」を迎えたい人は必読の「おひとりさまシリーズ 第2弾」です。
ここに書いてある「おひとりさまシリーズ」の第1弾とは、上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」のことですが、そちらの本は読んでいないので比較してどうのこうのとは書けませんが、要はおひとりさまになっても困らないように、様々なノウハウを法律面から、内容をわかりやすく書いた本です。
ただ、女性視点からなので、男性のおひとりさまにはもう少し違う観点から踏み込んだ本を見てみたいですね。もっとも、そんなのあるかどうかわかりませんがw
<目次>
はじめに
第1章 葬儀と相続の人間ドラマ
●死は突然やってくる
葬儀はノンストップの3日戦争
葬祭業者のカモにならない
葬儀は決してあせらずに
葬式に値段はない
●相続と、どう闘うか
だれが相続人になるのか、その取り分は?
子どもには、なぜかランクがある
事実婚に相続権はない
「笑う相続人」に横取りされることも ほか
第2章 離婚したいと思ったら
人はなぜ離婚するのか
「性格の不一致」ってなに?
●別れるためのプロセス
離婚するには、お金の準備が必要
スタートは協議離婚
それでもダメなら調停離婚
裁判は最後の砦
●離婚後の生活はどうなるのか
住む場所はどうする?
家やマンションをもらったとき
生活費の確保をどうするか
「資格」を取る、という方法もある ほか
第3章 お金は大事、だまされない
おひとりさま女性に必要なお金
●離婚した夫婦は財産をどう分ける?
夫婦の財産は原則平等
住宅ローンの残っている家はやっかい
夫の退職金はもらえるのか
年金も山分けする「年金分割制度」
●おひとりさまの住宅トラブル
突然、「出ていってほしい」と言われたら
敷金トラブルの強い味方
家なしおひとりさまでも大丈夫
●おひとりさまは危険がいっぱい
不安につけこむ詐欺
感心するほど手口はさまざま
相談は全国の消費生活センターへ ほか
第4章 おひとりさまが病気になったら
●おひとりさまの医者選び
まずはいい家庭医をもつ
検査や手術が必要なときの病院選び
病院でのサバイバル術
「医者に都合のいい患者」にならない
●いのちの活かし方・守り方
臓器提供は社会のお役立ち
医療被害にあったときは
まずは被害者にならないように
疑問をもったらカルテ開示を ほか
第5章 おひとりさまの終わり方
●おひとりさまがボケたとき
ボケたらだれに介護してほしい?
自宅介護3つの決め手
どうなる日本の介護
後見人制度は老後を守るツール
●老人ホームについて知っておく
在宅生活に戻るための「老健」
費用もピンキリの有料老人ホーム
じょうずな有料ホーム選びとは?
契約はすぐにしない
●遺言だけは忘れずに
遺品がゴミにならないように
相続トラブルを防ぐ遺言書
簡単だが、つくり方が厳格な自筆遺言
●お葬式もいろいろ
「ありがとう、さようなら」
死後のしまつを考えておく ほか
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中澤 まゆみ
1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。最近では医療、福祉、介護関係の取材、単行本の構成・編集も数多く手がける
小西 輝子
1943年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、1971年に、弁護士登録。東京家庭裁判所調停委員、2007年まで人権擁護委員。東京都内に、小西輝子法律事務所を開設する。民事(不動産、損害賠償、相続、身分関係)、商事事件を中心に、弁護士活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ラベル:おひとりさま