・佐々木政幸「不祥事でバッシングされる会社にはワケがある」(洋泉社)
<目次>
第一章 ミスと不祥事は異なる
第二章 不祥事でつまずく企業、不祥事をバネにする企業
第三章 危機対応に必要なものはコミュニケーション力
第四章 いざというときのための実践シミュレーション
<内容説明>
ミスを不祥事に発展させないポイントは?
不二家、ミートホープ、白い恋人、比内鶏、赤福、船場吉兆、古紙配合率偽装、ウナギ、飛騨牛、事故米…
繰り返されるこれら不祥事には共通の要因がある。
予防策を立てるために必要なミスの四分類から、
内部統制や危機管理体制の組織・システム作り、
ミス発生後の初期対応、さらには重要性が増している不祥事へ発展したあとの対応までを、
実際に起きた不祥事を取り上げながら明らかにする!
ということで、気づいたところを備忘録として書き出し。
・そもそも、人間とは必ずミスを犯すものである。
⇒危機管理の第一の前提は「ミスは必ず起こる」
・そのミスという小さな綻びを見過ごしたとき、または見て見ぬふりをしたときに不祥事に発展してしまうのである。
・起きてしまったあとの対応こそが企業の命運を握っているといっても過言ではない。
・4種類のミス
(人為的なミス/社内組織・システム的なミス/機械的・プログラム的なミス/倫理的なミス)
・倫理的なミスは必ず不祥事に発展する
(例:不二家・ミートホープ・船場吉兆など)
・内部統制をはかるために最も大事なものは、平時における業務マニュアル(普段行っている業務の手順を文書化)
・不祥事には素早い初期対応がイメージダウンを食い止める
(ジャパネットたかたの個人情報漏洩事件)
・守らなくてはならないものは、利用者の生命/消費者・利用者の信頼
・隠ぺいは命取り
・最悪の事態を想定した緻密な準備といざというときの大胆な行動
(よいプロセスなくして、よい結果なし)
・初期対応プロセス
事件や事故が発生しいた部署での確認⇒可能な限り事件や事故の状況把握に努める⇒関係部署への報告・連絡⇒関係部署を集めた危機管理体制を立ち上げる⇒危機管理本部で事実を確認したら、30分以内に説明資料作成⇒企業側に非があるのなら、謝罪の意を表明
・コメントリリースの書き方
⇒簡潔であることが重要
⇒「起承転結」の構成ではなく、「結転承起」と結論を先に
⇒「何のために」「誰のために」「なぜ出すのか」意識したものである必要あり
・経営者が企業の最大のリスクにもなりうる
・企業の「顔たる者」の資質
⇒知力・独力・決断力
・経営と広報はほどよい距離を保て
・まずは経営者が企業の土台である「人の心」を軽く扱うことをやめよう
といった内容が777円(税込)で読めますので、まずは麻生さん、中川さんに読んでいただきたいと(爆)
ラベル:不祥事


