2006年01月22日

藤原直哉「『天のシナリオ』の読み方」

藤原直哉「「天のシナリオ」の読み方―人知を超えて動く「経済」と「時代」」(あ・うん)
<内容説明>
経済学者・アナリストの予測はなぜ当たらない? 時代の大きなうねりは、分析より「直感」で読め。人知を超えたものを想定しなければ、問題は整理されない。景気の波に潜む「天のシナリオ」を描き出す。

著者HPへのリンク
[目次]
時代を読むには、「天のシナリオ」を解読せよ;
時代の大きなうねりは、分析より「直感」で読め;
新秩序は、「ベルリン‐上海枢軸」を念頭に読め;
中国の行動は、「大国の内矛盾」を見ながら読め;
米国の行動は、「内なる被害意識」を踏まえて読め;
紛争は、「中世社会の復興」を鍵として読め;
エネルギーは、「戦国時代」の到来を予定して読め;
国内景気は、「ハイパーインフレ」を視野において読め;
日本の政治は、「草の根」情報公開を頭に入れて読め;
ポスト工業立国の条件は、「農業と観光」で考えよ;
国際時代にこそ、「日本の知恵」で世界を読め;「天のシナリオ」が指し示す未来への対応
[出版社商品紹介]
景気の波と綿密なデータ解析の先に見た「大潮流」−−天のシナリオ。勝ち組と負け組が暗転する経済の流れ。


以下、所感です。

サブタイトルにも書いてあるように、世の中は人知を超えて動くものであって、その人智を超えたものを「天のシナリオ」と著者は読んでます。
著者の本は、ほかにも何冊か読みましたが、彼の世界観はそういったサーカーラビ・バトラの社会サークル論に影響を受けていると思いました。

ちょうど今は、近代資本主義が崩壊し、新しい社会秩序が生まれる混乱期にあるのだと。

そういえば、小泉改革が見かけ上は成功し、経済も数字の上で回復基調にあるとはいうものの、その小泉改革が目指す「自己責任社会」「自由社会」というものが、とんでもない結果を引き起こすという事象。

・耐震強度偽装問題

・ライブドア錬金術問題

・牛肉輸入問題

とたて続けに発生している。

小泉改革は、資本主義の最後の悪あがきにすぎないのか?

こんなことは、この本には書いてありませんでしたけど。。。
米国がうまくいってない。
欧州はイスラムとの協調路線へ転換しだした。
中国は内部矛盾を抱えている。
なんてことが書いてあるので、そんなことをふと思いました。

「勝ち負け」より「共生」

そういう世の中へ進歩して欲しいものです。

【TB先】
うーさんの広場: 「天のシナリオ」の読み方〜人知を超えて動く「経済」と「時代」 「★ おすすめのビジネス書は何ですか!?(1139)」


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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 13:34| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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