インド投資が活発化しているが、インド人やその社会は海外から見ればいまだに謎だ。インド人研究者がこれを多面的に解き明かす。巨大市場に乗り込むビジネスマン必読の書。
■目次
序章 インド人とは何者なのか
第1章 政治:権力好きの国民がつくり上げた民主主義
第2章 富:どんな環境下でも金儲けをあきらめない
第3章 IT:才能と努力そして欲望の賜物
第4章 汎インド人:共通点は生き抜く知恵
終 章 繁栄と安定をめざした離陸
【所感】
BRICs(経済発展が著しいブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字を合わせた4ヶ国の総称)の一つとして、近年日本からも投資先として注目を集めているインド。
そのインドに対するイメージって、今までは・0を発明したように数学に強い
・その延長でソフトウエア(特にコールセンター)産業が発達
・神秘的なイメージ
・カースト制の身分格差が厳しい
とかいう認識しかありませんでしたが、この本によれば
・金もうけ好き
・民主主義的志向
・贈収賄が横行
・インフラの整備が課題
・結果オーライ傾向
・転んでもタダでは起きない
というような特質も述べられてました。
「神秘的」というより、かなり「現実主義」なんですね。。。