現在日本が直面している殆どの問題――少子化と子育て、家庭の崩壊、犯罪の多発、男女の葛藤、意見の言えない大学生、老人問題などについて鋭い批評を加えた警世の書。日英半々の生活を送る著者ならではの複眼的観察が光る。
「子どもは3歳まで親元で育てろ」って、著者の言うことももっともだとは思うのですが、そんなに長い間社会から離れていては元の社会に容易に戻れないでしょう。
それとも、元の社会の方がおかしくなっているんだから戻らないほうがいいとでも?
この本で書かれている警鐘は警鐘として受け止めつつ、では自分は何ができるのか?
そういうことを考えながら読んでいくといいと思います。
Amazon書評
<目次>
日本人が美徳をとり戻すための11章
◎買い物に狂奔する日本人
◎ふるさとがなくて愛国心が育つか
◎東京の郊外化する地方都市
◎議論もできない大学生ばかり
◎高齢者よ、もっと怒れ
◎少年犯罪はなぜ増えつづけるのか
◎子どもにとって保育所はいいところか
◎「勝ち組・負け組」何といやな言葉か
◎家庭料理も見かけが大切と説くNHKの非常識
◎増えつづける「男のように生きたい女」
◎イギリスにフェミニズム批判が起こっている