日垣 隆「個人的な愛国心」(角川書店)
いいかげんに目を覚ませ!
思わず納得!社会にひそむあらゆる嘘を鋭い視点で撃ち抜く著者が、現代日本と人間を徹底的に検証する、のりにのった社会時評エッセイ。
【所感】
タイトルに「愛国心」という単語を使ってますが、内容とは一致してませんね。
むしろ、著者の「個人的な見解」を書いた本です。
ということで、色々なことについて著者の私見が書いてあるのですが、ひとつだけ紹介しますと、”第7章 そこに出口が”の「無駄な苦労をせずにラクして成果を上げる方法」、いわゆる「ショートカット」で、著者の息子に小論文対策として、
1.きれいな字を書く訓練→ボールペン習字で1ヶ月
2.「どのような小論文を書けば合格するか」を2ヶ月で会得
させ、それで合格したそうです。
つまり、
@ゴールが明確である
A短期間だけにがんばれる
Bそれぞれの道でコーチングや上達のコツがたくさん蓄積されている
C教えるほうも教えられるほうも「できると思っている」
ものは、「ショートカット」ができるということらしいです。
【出版社からの内容紹介】
捨てたものではない(かも知れない)日本
疑心社会の真ん中で新たな希望の糸口を見出した、社会時評エッセイの最高峰
自民党マジック、不安煽動社会、「公共」の正体、マスコミの偽善、バカ親…
私は、抽象的な「愛国心」なるものにどっぷり浸かっておらず、かと言ってインターナショナルな「万国の労働者」でもありません。そもそも私には「愛している」という実感はないのですが、「好きな国」と思っていますし、生涯を通じて強い関心を抱いています。日本にたくさん希望を持っており、絶望もしていません(あとがきより)
本書のテーマ【愛国心】疑心社会を徹底的に検証すれば日本の未来が見えてくる
▼低収入層を直撃する自民党マジックの正体
▼責任まで丸投げする天下り役人たち
▼民意はほんとうに郵政民営化を支持したのか
▼巨大マスコミにおける“配慮”の仮面
▼「二極分化時代」を生き抜く知恵