知の楽園ともいえる学者の世界から、より実践的な政治の世界へ。政治家として多くの人と出会い語り合うなかで、これまで歩んできた道を振り返り、猪口邦子の持ち味「くにこism」を語り起こす。
自分は大学時代に猪口先生から「英書購読T」と「国際政治学言論」(確かそんな科目名だったかと。。。)を履修してます。
あの頃は、美人先生と評判だったんだけど、小泉内閣で少子化・男女共同参画担当大臣に任命され認証式に出てきたときには「(大屋)政子ちゃん」がよみがえったんじゃないかと。。。
度肝を抜かれましたね。
という余談はさておき、本の紹介と所感についてごちゃごちゃに書いてますが、たかが読書メモだと思ってください。
<目次>
1章 国際政治を志したわけ
(ブラジルで一本のデモクラシーの樹を植えた父;小学一年で最初に出会った職業婦人 ほか)
>この章は、著者の高校時代までの自伝です。
>小学校1−2年の担任の女教師はじめ、すばらしい女の先生との出会いが彼女の人生にいい影響を与えたんでしょうね。
>ブラジルでの英語勉強法
>小さなノートの左側に英語、右側に日本語を書いて単語帳を作り、日本語を見ながら英語を発音。スペルを書く。ひたすらその繰り返し。
>単語を覚えれば、どうにか意思は伝わる
>勉強方法は単純明快なほうがいい
>それと、教科書の文章を何度も繰り返して読む
>パールハーバーの授業では、先生が教科書に書いてあることとは違うこと
>日米開戦に至った原因を、資源の入手に困窮した日本がやむをえずに行ったという日本サイドからの見解を述べ、
>戦争にはたくさんの原因があること
>戦争だけではなく、国と国との事件の背景には必ず複雑な背景がある
>それを単一の原因に収斂させてしまうのは、国に対する暴力であると締めた
2章 女性よ、志をあきらめるな
(大学時代、ドイツ語で政治思想の原典を読む;政治学における数量分析 ほか)
>この章は、上智大学に進学してから、学者時代の話です。
>猪口孝氏(Wiki)との結婚:彼のライフスタイル
>「規則正しい生活こそが究極的な勝利につながる」
>朝早く家を出て、定時に帰る。職住近接。
詳しくは、以下の著書に
>ここで突っ込み
>この章で、猪口邦子先生は「オン・キャンパス・レジデンス(キャンパス内居住)」を推奨してますが、
>確かに、勉強には専念できますが、
>上智大学の学生にどこに住めと?
>新2号館の上層階に寮を作れとでも。。。
3章 戦争と平和を考える
(拡大傾向にあった戦争規模;経済と戦死者数の関係 ほか)
>この章の前半は、国際政治学の講義です。
>拡大傾向にあった戦争規模/経済と戦死者との関係
>戦争を可能にするもの(@軍拡体制、A動員体制)
>覇権戦争のゆくえ/覇権国アメリカの揺らぎ
>って、自分が大学にいたのは自分は冷戦構造が崩壊する前の昭和後期ですから、猪口先生から学んだのはここまで
>ポスト覇権システム(大国間の戦争はもう起こらない!?)についての氏の説(主要国を中心に交渉により利害調整を行うシステムを根気強く追求していく方向へ)というのは、
>自分が思うに楽観的過ぎないか?
>中国の脅威についての視点が抜けていないか?
(あるいは、意図的に抜かしているのかも?)
>で、後半は自説の実証?のための「軍縮大使」としての活動の紹介です。
>小型武器の回収(通称”刀狩り”)、地雷除去と農地再生、被害者の声を届ける
4章 男女が共に生きる社会のために
(改革という火の玉に連なって;少子化・男女共同参画の特命担当大臣として ほか)
>この章は、小泉元首相にくどかれ「政治家へ転身の巻」です。
>猪口先生は勘違いされているようですが、
>小泉さんは、彼女を利用しただけに過ぎませんよ
>と自分は思うんですが。。。
>少子化対策と男女共同参画社会の確立とは一体的なものだとは思いますが、
>彼女の頭の中ではごちゃごちゃになっているような気もするし。。。
5章 平和の地平で生きる
(日本がもっている特別な光;高齢社会の平和 ほか)
>日本がもっている特別な光
>1.日本は無資源国なのに世界第2位の経済大国になった
(その秘訣:@勤勉な国民性 A改革マインド B巧みな政策力)
>2.日本は軍縮の旗手
(唯一の被爆国として)
>高齢社会になると平和につながる理由
@労働力不足の補充を外部から行うことによる異文化交流で相互理解が進む
A社会保障費捻出のために軍事費削減
B成長モデルが少子化対策・両立支援を含む多様性を認めたものに変換していく
>これもお人よし過ぎないか?
あとがきにかえて−私から見た妻猪口邦子について(猪口 孝)
>結局は、彼女がもってるのはこのいい旦那さんのおかげですね。
>と、批判的な側面だけでなく、学ぶべき点の紹介でこのエントリーを締めます。
猪口先生の人生訓的なもの
4つの「あ」
*あせらない
*あきらめない
*あわてない
*あなどらない
4つの「ひ」
*ひるまない
*ひがまない
*ひっぱらない
*ひたむきに
どうして、上智大学出身の有名人は女性ばかりなのでしょうか?
正確な年代はわかりませんが、確かに同じ大学ですよ。
>上智大学出身の有名人は女性ばかり
Wiki見たら確かにそうですね。50年前までは「女人禁制」だったのにね。。。
でも良く見たら、女性は若い人ばかり。
若いうちは同じ能力なら女性の方が重用されますからね。
ぱんちょさんも自分もこれからですよ(←何が・・・
ちなみに、このワタクシ、1985年入学ですが、なぜか出たのは1990年代でした。とにかく専門分野がまったく判らなかったもので。。。
>1985年入学
ちょうど入れ違いですね。
それは残念です。(って、もう20年以上も前のことですが。。。)