2008年02月15日

宮脇俊三「終着駅は始発駅」

宮脇俊三「終着駅は始発駅」(グラフ社)
デビュー作の『時刻表2万キロ』の4年後、その間に新聞、雑誌等に発表した短文を集めて一冊とした初のエッセイ集。絶版名著、待望の復刊。

この本は1982年に新潮社で上梓されたものの復刊版で、巻末に在りし日の作家と作品について、娘(宮脇灯子さん)のエピローグを添えてあります。

ということで、書かれている内容は、1980年代初期の頃のことです。

この頃は自分、金がなくて旅行はほとんど時刻表上の仮想旅ばかりでしたね。
金銭的に余裕ができてきたら、今度は時間に余裕がなりましたがorz

ところで、その後台湾にも鉄ちゃんは出現したんでしょうかね?
この本に出てくる1977年の収支係数ワースト10の赤字線も全部?なくなっちゃいましたしね。

解説
 地図と時刻表をたずさえて、いざ、自由の旅へ! 「赤字線の乗りごこち」でローカル鈍行の旅ののびやかさを語り、「通勤電車もまた愉しからずや」では都会の鉄道に思いがけない魅力を発見する。さびた鉄路の上に歴史の跡をたどり、鉄道マニアの東奔西走の日常を軽妙に綴る。――鉄道ファンの眼がとらえた現代にっぽん鉄道事情。旅心とユーモアと、鉄道知識のあふれる楽しい一巻。

目次
●ちょっと長い前がきにかえて──
点と旅と線の旅
鉄道ファンのいる国いない国
時刻表に乗る

●東京を旅する──
通勤電車もまた愉しからずや
東京の私鉄七社乗りくらべ
東京駅素顔の24時間
都会のなかのローカル線

●鈍行列車に乗って──
赤字線の乗りごこち
汽車に乗るなら北海道
流氷列車
雪のスイッチ・バック
山陰ストリップ特急

●歴史を旅する──
幌内鉄道紀行
陸羽東線と芭蕉
高山本線の車窓
宇高連絡船と高徳本線
加悦谷の小さな私鉄

●また旅の日々──
SLと蒸気機関車
トンネル三題
陽気な睡魔
風景と非情と
ビジネスホテル考
君臨すれども
旅と電話
わが屋の「フルムーン」切符
四〇年後の子どもたち
また旅の日々──読書日記
乗り物の本
私が選んだ鉄道旅行の本100冊



posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 23:59| ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 このワタクシ、宮脇先生の大ファンで、80年台には出る本出る本を読破しておりました。
 あまりにファンなので、本に書いてあった自宅住所の前まで行って怪しまれたこともあります。
 そのせいか、あの頃は、鉄道貧乏旅行を繰り返していたのでした。
 だからどうしたっ?って話ですいません。
Posted by ぱんちょ at 2008年02月17日 21:38
>ぱんちょさん
自宅前まで行かれるとは相当のファンだったんですね(^^ゞ

>鉄道貧乏旅行
「青春18きっぷ」って国鉄時代からあったんですね。学生時代にはそれすら高値の花でしたがorz
Posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 2008年02月18日 11:54
 あの頃、井の中の蛙で、「青春18きっぷ」を使わせたら自分の右に出るものはいない、と豪語しておりました。
 それが今では、家の下を走る地下鉄すら乗らなくなってしまいましたが。。。
Posted by ぱんちょ at 2008年02月19日 00:26
>ぱんちょさん
そういう意味では、真性の「鉄」ではないようですね。
Posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 2008年02月19日 06:24
 今は舞台が空に変わってしまいました。
Posted by ぱんちょ at 2008年02月19日 12:31
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