土屋賢二「妻と罰」(文藝春秋)
■内容紹介■
よく転び、身体も気も弱く、常に危険と隣り合わせなツチヤ教授の最新刊。「あなたも家なき子だ」ほか、あわや大惨事なエッセイだらけ!
人間はしたいことがあっても我慢するように教えられるものだ。子どもを教育するときだって、まず我慢を教える。もし、ツチヤ教授が欲望のままに行動したらどうなるか。妻に許可を取らず、夕飯前に羊羹を食べたり、新しい定期入れを買ったりするだろう。我慢がなくなったら、社会は無法地帯だ。不安と恐怖に駆られつつ、少しは我慢を覚えてと妻に訴えた。すると「選ばれし人間は、人類のため社会道徳を踏み外し、我慢せず、悪さをする権利があるって言うわよね」と言った……。妻の罰に怯えるツチヤ教授の最新爆笑エッセイです。
【所感】
あ〜あ、実にくだらなかった・・・
哲学ってへりくつですか?
さくらももこさんが作者のことを大変お気に入りのようですが、「ちびまる子ちゃん」が男の子だったらこんな感じだろうと思うんで、納得ですね・・・
とはいっても、この人の著書にははまりそうですね・・・
目次
栄の章
(自己表現は簡単だ。そしてやっかいだ。/サービス係の身になってみたら ほか)
養の章(
安全確実ダイエット成功法/心身を根本から鍛え直してみた ほか)
失の章
(死んでも惜しくない人/不良中年になる方法 ほか)
調の章
(電球を取り替えるのに何人必要か/だれが言うかが問題だ ほか)
著者情報
土屋 賢二
1944年岡山県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。お茶の水女子大学教授(哲学)