前田知洋「知的な距離感」(かんき出版)
内容紹介
マジシャンにとって一番大切なことは、マジックのタネではない。観客を喜ばせ、観客に好かれることである。クロースアップマジックの第一人者・前田知洋を一流のエンターテイナーにした秘密は、絶妙な距離、間合いの取り方と、空気を読む力にあった! 人間関係が楽しくなり、人と会うのが楽しくなる一冊。
mixiでの書評を見ると、結構ためになることが書いてあるようでありますが、実際には図書館で借りてから放置したままでした。
ということで、所感の書きようがないのでamazonのなか見検索で一部でも見て、ツボにはまったら読んでみてください。
目次詳細
1 距離を縮める
マジシャンが観客に道具を調べさせる本当の理由
物理的な距離と精神的な距離
大きな国の近い距離
狭い空間と感情
環境が変えるもの
あなたを包むオーラのような見えないバリア
他人に侵入されたくない空間
大きくなったり、小さくなったり
プライベートエリアには個人差がある
ストレスと洗練された動き
「マジックをご覧になりますか?」「結構です」
話しかけづらい雰囲気
このマジシャンはアヤシイ人ではない
マジックより先に見せるもの
ボディ・ランゲージはウソが含まれにくい
「トランプを触ってみますか?」
シカケのあるカードを差し出す
信頼関係とは何か
信頼関係のシンボル「握手」
変化するプライベートエリア
“不器用”は親密さを増すスパイス
好きになってもらう
「不完全さ」で距離を縮める
少しだけ塩を入れる
不完全なプライベートエリア
マジックは、本が読めない暗さで
暗いと距離が近くなる
クラブやバーで親密さが増す理由
明るい舞台、暗い客席
2 距離を探る
カジュアル・フライデーに違和感がある理由
マジシャンと燕尾服
服とプライベートエリアの関係
相手をガッカリさせないために
リムジンとスポーツカーはどちらが快適か
出迎えといえば……
狭いから愛おしい
車内の空間は誰のものか
エレベーターで上を向く人々
ドライブ中に愛を告白するのは有効か?
普段はいえないデリケートな話
横並びは本音を探りやすい?
横を向くことの錯覚
「さりげなさ」や「曖昧さ」
マジックをするテーブルが半円な理由
三角が生み出す対等感
四角と三角と丸
仕事上のことは、正面で褒める
社交辞令と心からの賛辞
正面で褒めるのは人のためではない
立つべきか、座るべきか――マジシャンの悩み
「マジシャンよ、立ち上がれ!」
上司の小言対策
司会のことをMCと呼ぶ理由
強い立場の人間は距離を広めにとる
マジック禁止のプライベートクラブ
はじめての社交界
マナーとエスコートの意味
エスコートとプライベートエリア
二種類のドアの開け方
イスから立ち上がる効果
あなたがマジシャンだとしたら?
右側か、左側か
左から右に
プレゼン上級者は違和感を演出する
プレゼン中の動作
大切なものは左に
理想のプレゼン
エンゲージリングは自分のプライベートエリアで
ものを示す位置
プレゼントの種類
プレゼントの渡し方
大切なものを貸すとき
3 空間を測る
恋人たちの幾何学模様
夕暮れどきの鴨川
壁際が人気の理由
ものは主張する
座席の上のジャケット
赤いカードの予言
他人の侵入を防ぐ
割れ窓理論
本当はたくさんある境界線
水入りペットボトルの大流行
警戒厳重なマジックショー
領域を分ける
子連れでラスベガス
ゾーニングとは何か
マジシャンのベルベット
1人6m2の権利がある
高い机、重いドア、狭い通路
オフィスは1人6m2
ハイバック・チェアが人気の理由
4 「空気」を読む
「距離感」と「振る舞い」が伝える二人の関係
「俳優の仕事」とは何か?
二人の関係を見抜く
言葉以外のパラ・ランゲージ
空気はウソをつけない
連続した空間
空気感とプライベートエリア
よそよそしい雰囲気とは
見えないところで誠実であること
フィクションが教えるプライベートエリア
宮本武蔵の「間合い」
師の影を踏むべからず
絵画の中でも
5 見えない相手
踏み込むべきか、踏み込まないべきか
テレビを通じての友人
ファンとのメールが長続きしない理由
声をかけようか、かけまいか
知らないフリをする美学
声だけのコミュニケーション
顔が見えない相手
ギャップというウソ
21世紀のストレス、携帯電話
距離感にわずらわされない便利なツール
メールでのコミュニケーション
クロースアップ・マジシャン流のメールの書き方
「文は人なり」
6 プライベートエリアとは何か
プライベートエリアにはさまざまな働きがある
プライベートエリアの働き
働きの移り変わり
身体の部位によるプライベートエリア
侵入してしまいがちな部位
相手をイライラさせないために
異性間のプライベートエリア
人の会うのが楽しくなる!
知ることのメリット
見えないガラス
フィールドワーク