2008年04月24日

小笹芳央「会社の品格」

小笹芳央「会社の品格」(幻冬舎新書)
不祥事が多発する中、会社の「品格」が問われている。
法令遵守や企業統治を掲げてルール整備する企業も多いが、会社とは、まず「社員」である。
会社のことを一番よく知っている社員が、自らの目線で企業体質を見抜くべきなのだ。
本書では、「組織」「上司」「仕事」「処遇」という、社員の4つの視点から、会社を評価する。
第1章 今、会社の品格が厳しく問われている
第2章 組織の品格(時間投資家として、投資先の将来性を問う)
第3章 上司の品格(日々仕える上司を切り口に品格を問う)
第4章 仕事の品格(時間を投資する対象=仕事に意味を見出せるか)
第5章 処遇の品格(時間投資家が得るリターンに納得感があるか)
第6章 経営者の品格、社員の品格
「あなたの会社に未来はあるか?」──社員の判断が、一番正確だ!
社員は人生で最も大切な「自分の時間」や「自分の能力」を、会社に”投資”している。あなたは、正しい”投資先”を選んでいるか?「組織」「上司」「仕事」「処遇」の4視点で、正否は明らかに!
紀伊國屋書店BookWeb

「品格」シリーズどんだけ〜
藤原正彦「国家の品格」自ブログ関連エントリー
坂東眞理子「女性の品格」
ハケンの品格(NTVドラマ)
とはいっても、タイトルだけ便乗本っぽいだけで、内容はしっかりしてます。

会社というのはそもそも「人間の欲望」が生み出したものであるがゆえ、放っておけば不祥事を起こすということを前提に、経営者(代表者)が社会と会社との”間”に目を凝らし、「品格」をもって、稼ぎをどう最大化するか。
・社員こそ最大の投資家。選んでもらえない会社に未来はない。
・「売り上げ」は市場での共感の総量。「利益」は市場から与えられた未来。
・会社と社員の関係は「相互拘束」から「相互選択」へ。
・儲け以外、給料以外の軸でどう社員と結びついているか。
・「組織の品格」を脅かす症状
〜拡大モードの会社が持つ4つの症状
 @カリスマ依存症
 A戦闘疲労症
 Bマネジメント不全症
 C視野狭窄症
〜成熟モードの会社が持つ4つの症状
 @顧客視点欠落症
 A当事者不在症候群
 B既決感蔓延症
 Cセクショナリズム横行症
・「品格のある上司」の必須条件
〜上司の影響力の源泉
 専門性・人間性・返報性・一貫性・厳格性
・「仕事の品格」を左右する6つのポイント
 @納得感
 A使命感
 B効力感
 C普遍性
 D貢献感
 E季節感
・ひとりひとりが当事者意識を持ち、自己責任意識を持ち、日々を生きることが大事



posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 22:08| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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